鹿児島県への転職
鹿児島県といえば、桜島と屋久杉が有名です。
西郷隆盛や大久保利通などの出身地で、日本の歴史を動かした歴史深い県でもありますね。
今回は、そんな歴史と自然が溢れる南国、鹿児島県の特徴や、お仕事事情などついてご紹介します!
鹿児島の特徴について
はじめに、鹿児島県の特徴についてお話します。鹿児島県は九州の南部に位置しており種子島や奄美大島などの離島も含まれます。鹿児島県の人口は約160万人で、内労働人口は約80万人になります。鹿児島県は温暖な気候が特徴的でサツマイモ等の農作物が有名です。
最近では、和牛品評会で日本一に輝いた黒毛和牛や、良質なサツマイモの飼料を中心に育てた黒豚も有名で、他には鹿児島県南九州市のお茶の生産や鹿児島県枕崎市ではかつお節生産量が日本一で第一次産業が盛んな地域です。また、焼酎は県内各地で生産を行って全国各地への展開を行っています。
今年は大河ドラマ「西郷どん」の放映が開始されてから観光客も多く来て頂いていますが山や海等の自然の評価も高い地域です。交通の便に関しては、新幹線の開通やフェリー等の利用が可能で高速道路も県内で通路範囲が拡大したことで鹿児島市内外の通勤等も以前に比べ多くなっています
鹿児島の仕事事情について
次に鹿児島県のお仕事事情についてお話します。鹿児島県は地域によって職種に違いがあるのが特徴と言えます。
鹿児島市内のお仕事事情!
例えば鹿児島市内では立地的に誘致企業の事務職や大型商業施設ができたことで接客や販売職の求人が多い傾向にあります。
また、近年の電力自由化に伴い電力エネルギー系企業の競合激化で営業職やアンテナショップ受付、測定器切替の技術職のニーズや他化学産業の専門職種求人も鹿児島市内求人で増えてきています。医療機関も機関の統合や買収、土地の再開発による移転で医療事務や看護師、介護職等の新規雇用の拡大促進も行っています。
鹿児島市外のお仕事事情!
鹿児島市外の地方では南薩地区や離島は農業、霧島地区は製造業、大隅地区では畜産業、それ以外の海沿い地域では漁業に関わる求人が多いです。地方の農業、畜産業、漁業等の一次産業は後継者不足等の問題で現場のプレイヤー的な人材確保がなかなかできない為、地方自治体でもUターン者等のイベント実施やHPによる案内を強化して人材を集めているのが現状です。
農業や畜産業、漁業等の求人をフレーズだけで聞いてしまうと、現場作業のイメージを持つ方も割合多く敬遠しがちなのが現状ですが、実は現場のプレイヤーだけでなく自社商品の開発や商品販路拡大の課題をもった企業が凄く多いんです。ブランディングや営業統括、商品開発をされた経験を活かせる場所が地方にもたくさんあります。そういった経営戦略的な求人も最近では増えてきていますので視野を広げてチェックしてみて下さいね!
UIターン事情について
私自身が一番感じているのが、鹿児島県へのUIターン希望者がここ数年増加傾向にあることです。今までの傾向としては、40代後半~50代になってご家庭の事情や将来的なことを考えて鹿児島にUターンされる方が多かったのですが、最近では20代後半から30代前半の方でもUターンを早いうちに希望されて活動されています。これは若い年齢層の方たちも早い段階でご自身のキャリアビジョンを構想して計画的な転職活動をされていることからだと思われます。
また、鹿児島にゆかりがない方でも「以前鹿児島に旅行して印象がとても良かった!」「学生時代に生活していた」「自分は鹿児島出身ではないけど奥様が鹿児島出身の為。」等の理由から希望されるケースもあり理由は様々です。UIターンで一番ミスマッチするケースやご本人が辞退される理由は年収ダウンによるものです。鹿児島の平均年収は380万円で全国平均420万円からすると低い水準になります。平均でみるよりも想像していていた以上に提示年収が低いと感じる方が多く、転職活動の段階で企業求人の選択肢が減ってしまいUターンを断念するケースもあります。
そういった問題を少しでも解決する為に、わたくし共の様な紹介会社の営業担当者が企業への年収交渉を行ったり、転居の問題で地域の補助金案内を行い生活負担金の解決を図ったり、内閣府事業の「鹿児島県プロフェッショナル人材拠点」という団体と紹介会社が連携してハローワークや自社HPに掲載していない希望年収が見込まれるハイスキル、管理職求人の獲得を強化する等行っています。
また、鹿児島県プロフェッショナル人材拠点が主催する紹介会社と人材を必要とする企業と定期的に企業相談会を実施することで地場の企業へ現状の求職者の希望年収の相場や他動向を共有し鹿児島でも全国的な水準を標準化に向けて認知して頂ける様に力を入れています。
企業側の立場について
今までは鹿児島県の市場や求職者側の事情を説明させて頂きました。今度は逆に鹿児島の企業側になってお話をしたいと思います。
現在、鹿児島県の有効求人倍率は1.34倍(全国平均1.63倍)で、全国平均よりも低いものの年々人手不足は深刻化しています。
特に地方の企業側からすると場所の問題もありますので地方でも活躍して貰える人材は本気で探しています。その中で鹿児島の企業が多く抱えている問題点は3点です。
- ① 5年後、10年後を考えたときに会社を担う中堅人材が不足している。
- ② 若手人材が不足している。(若手人材の県外へ流出問題)
- ③ 企業定着率の問題解決が必要。
鹿児島地場企業が多い中で将来のことを考え始める企業が多くなりました。企業が今後長く経営を続けていく為には、次世代の人材が後継して繋いでいく必要がありますので、ハイスキル人材やUターン者を今後積極的に採用していきたいという思いが強く2~3年前に比べ人材紹介会社へ依頼頂く企業が増えております。
また、若手人材も福岡や大阪、東京等の県外流出が鹿児島では問題視されていますので、インターンシップの実施や合同説明会での集客を行い流出を防ぐ動きを鹿児島県としても取り組んでいます。わたしも経営者の方々と話をする中で、特に必要だと思うのは定着率の問題です。
せっかく採用しても成長した頃に退職してしまったり、新卒者もすぐ辞めてしまったという声が非常に多い中で定着率問題解決に向け、先ずは企業として何か原因はなかったか?防げる退職ではなかったのか?を考えていくことで、鹿児島でも課題改善の取組や社内環境、規定の見直しや、働き方や福利厚生面の充実に向けて意識が変わってきています。今までの経験を活かして会社を一緒に作り上げていく様な転職者を企業は求めています。
最後に
コラムを読んで頂きありがとうございました。わたし自身が鹿児島県出身者で、転職を経て、今のアソウ・ヒューマニーセンター鹿児島支店で転職のお手伝いをさせて頂いています。
当時はわたしも転職活動をする中で、色々な不安を抱えたり何からはじめていいのかわかりませんでした。そういった、今までの経験をもとにお力になれることが必ずありますので、鹿児島県で転職をこれから検討される方、転職はまだ考えていないけれど迷っている方、転職は考えてないけどもっと知りたいことがある方等、何でも構いませんのでご連絡下さい。
単純に企業様の求人を紹介するだけでなく、違った観点からご提案させて頂くことで職種の幅を広げられてチャレンジするお手伝いをさせて頂いたり、もし仮に提案する求人がなかったとしても、一緒にご希望の企業を探し企業開拓をさせて頂きます。
お一人でも多くの雇用のマッチングを目標に日々ご提案させて頂いておりますので、ご希望の沿える様に努めてまいります。