キャリアプランの考え方
何のための業務ですか?
日々の業務において、「仕事の目的はなにか」という意識を持っている方は少ないと思います。もちろん、「売上につながる営業活動」「納期通りに商品をお届けするための受発注処理」「故障を解決するメンテナンス」など、「目標」を達成するための意識はあると思います。
キャリアプランの重要性
キャリアプランを考えるメリットは、「将来なりたい姿」「10,5,3,1年後になりたい姿」を描き、そこから逆算して「今すべき仕事」を把握することができる点です。
「1年後になりたい姿」に向けて、上期・下期の目標を立てる、更に細かく言うと、1週間単位、1日単位での目標を明確にすることで、「目の前の仕事がどの目標達成に向けた仕事か」を意識しながら働くことが出来ます。
これは、仕事へのモチベーションにも大きく影響することなので、キャリアプランを考えるメリットは非常に大きいと思います。
また、定期的に先輩社員や上司との面談をすることがあると思いますが、その際に「自分のキャリアプランを共有する」ことも大切だと考えています。いくら自分の中で「なりたい姿」が明確になっていても、会社としてなってほしい姿、上司としてなってほしい姿、もあるかと思います。
そういった面談の場を利用して、会社や上司に、自分のキャリアプランをしってもらうことで、任される業務や、周りからのフォローに違いが出てくると感じております。理想は、「○○さんはリーダーになりたいと考えているから、次入ってくる新人の教育係を任せてみよう」といった、自身のキャリアプランに沿った、指導や育成を上司が心がけてくれるようになることです。
もちろん、環境や体制によっては難しい状況もあるかと思いますが、周りに理解してもらえているだけでも、困ったときに相談しやすくなったりするメリットがあるので、一度試してみてください。
キャリアプランの作り方
上記では、キャリアプランは「将来なりたい姿からの逆算」とお伝えしましたが、「将来のなりたい姿が思い描けない」という方も多いかと思います。そのようなときは、「自己分析」から始めてみると良いと思います。
「自分が仕事をする上で、大切にしている軸は何か」「自分はこれまでの人生でどのようなことを経験して、それがきっかけでどのような人間形成がされてきたか」ということを考えてみてください。文字で書くと難しくみえますが、「お金が大事」「人との出会いが大事」「食べることが好き」といった簡単なことからでも良く、その大切にしていることを、将来にどのようにつなげていくかを考えられれば、それがキャリアプランになります。
お金が大事であれば、「10年後に社長になる」や「実力をつけて3年後にインセンティブが多い仕事へ転職する」など、なりたい姿が見えてきます。
30年後のことを考えることは簡単ではありませんが、
これまでの自分を振り返って、大切にしていることを把握し、
その大切にしていることをどのように形にしていくか、がキャリアプランになるので、
まずは自分と向き合うことから始めてみてください。
キャリアプラン(例) | ||
今年度(25歳) | 【1人前になる】 ▼主任になるために、必要なことを身に着ける |
⇒1人前の営業成績 ⇒新規顧客開拓O社 ⇒既存顧客売上O%UP ⇒製品知識の習得 ⇒ホウレンソウの徹底 |
3年後(28歳) | 【主任になる】 ▼係長になるために 必要なことを身に着ける |
⇒社内トップグラフの営業成績 ⇒若手でトップの営業成績 ⇒製品知識の向上 |
5年後(30歳) | 【係長になる】 ▼課長になるために 必要なことを身に着ける |
⇒社内トップクラスの営業成績 ⇒後輩・部下育成 ⇒製品知識の向上 ⇒数値管理能力の向上 など・・・ |
10年後(35歳) | 【課長になる】 ▼部長になるために 必要なことを身に着ける |
⇒営業・成功ノウハウの共有 ⇒マネジメント力 (部下10名の管理) ⇒教育・育成関連知識の習得 ⇒数値管理能力の向上 など・・・ |
20年後(45歳) | 【部長になる】 ▼社長になるために 必要なことを身に着ける |
⇒マネジメント力 (部下30名の管理) ⇒経営学の習得 (MBA取得) ⇒経理財務知識の取得 ⇒事業計画立案・実行 など・・・ |
30年後(55歳) | 【社長になる】 ▼本社は地元九州に設立 ▼九州に貢献できる事業展開 ▼社長を目指す若手育成 |
キャリアプランの実現のための転職が理想
せっかくキャリアプランを作っても、今の会社では「自分のなりたい姿になれない=キャリアプランが描けない」ということもあるかと思います。
そういった場合は「転職」を考える良いきっかけかもしれません。
「なんとなく仕事が大変だから・・・」
「イメージしていた仕事と違ったから・・・」
といった理由の転職であると、どの環境でも同じようなことが起こってしまう可能性が高く、失敗することが多いのが現状です。ただ「本当に自分のなりたい姿を実現できる環境を探すための転職」に関しては、なりたい姿、実現したいことが明確なので、転職してからも成功するケースが高いです。
上記から言えることは、転職に際して、応募する企業の求める人物像、入社してから任せたいと思っていること、将来的になってほしい姿を確認しておくことはとても大切です。転職エージェントに確認することも大切ですが、面接での「質問はありませんか?」という逆質問の際に、「自身のキャリアプランが実現できるかどうか」を確認する質問をし、企業の担当者から直接お考えを聞くことは重要だと思います。入社後のミスマッチを防ぐためにも、ぜひ実践してみてください。
ライフプランも大切
これまではキャリアプランの話が中心になりましたが、仕事をする上では「ライフプラン」もとても大事だと考えております。弊社アソウ・ヒューマニーセンターは、福岡本社の転職エージェント会社になるので、年間に1000名近くの福岡や九州へのUターン・Iターン転職のご相談を頂いております。
九州へのUターン・Iターン転職をする方の多くは、ご家庭の事情で転職をする方が大多数です。理由は「ご両親の面倒を看るため」「子育てに良い環境を求めて」など様々です。ご結婚や子育ては計画的にできるものでもないのですが、九州へのUターン転職をする方の多くは35,6歳以下の方が多い状況です。転職市場的には超売り手市場ですが、受け入れ側の企業では引き続き若手人材を求める傾向が多い状況で、Uターン転職をしたくても、できない可能性が高いこともあります。少しでもライフプランの中に、福岡や九州へのUターン転職がある方は、早いうちから情報収集をすることをお勧めしております。実際に、弊社に相談に来ていただいてから、2年後に転職が決まった方もおられます。
情報収集の方法としては、弊社のような九州地場転職エージェント会社に登録をし、情報を集める方法があります。福岡、佐賀(久留米支店管轄)、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島のすべてに拠点を構えており、地場の優良求人や、隠れ求人、アソウ・ヒューマニーセンターにしかない単独求人もございます。また、九州へのUターン、Iターン転職の実績も多数ございますので、お気軽にご相談を頂けると幸いです。
最後に
如何でしたでしょうか??キャリアプランやライフプランを考えるきっかけがあまりなかった方も、今回のコラムを参考に一度作成してみるのも良いかと思います。
働きかたが変わるきっかけの1つとしてとらえて頂けると幸いです。ご不明点等ございましたら、お気軽にご連絡を頂けますと幸いです。