転職は何歳までが分岐点？？

28歳限界説について

キャリア理論的には、20代は自身の可能性を探す「探索期」、30代～40代半ばは専門性を確立するための「確立期」、40代半ば以降は職業的地位の安定を築く「維持期」だと言われています。その視点で考えると、28歳あたりで一度キャリアのことを考える転職の目安になるため、28歳限界説と言われているようです。

ただし、あくまでも転職の限界という意味ではなく、一度キャリアを見直すべき年齢という意味で使われているようです。転職市場を考えても、20代前半ではまだ社会人経験が浅いと考えられがちですが、4、5年の社会人経験を積んでおり、なおかつ伸びしろが十分にある26～29歳くらいは企業からのニーズも高い年齢層になるので、転職をしないにしても一度自身のキャリアを見つめ直すことをおすすめします。

35歳転職限界説について

一番よく耳にするのがこの35歳限界説だと思います。定年の60歳までの25年を切ってしまいキャリアアップの時間が足りなくなってしまう、基本的に上司が年下になってしまう、体力的な衰え・・・など諸説言われていますが、かつて35歳を超えると需要がぐっと減ってしまっていたのも事実です。

しかし、労働人口が減る中で20代が減っていること、売り手市場で30代、40代の人材を採用していかないと企業も人が取れなくなっている時代背景、企業がより即戦力を求めていることもあり、現在では35歳限界説はあてはまらなくなっています。

キャリアチェンジを考えるなら20代までが目安

市場の変化から年齢だけを考える企業は少なくなっていますが、全く未経験の業種・職種にチャレンジするのであれば、やはり20代のうちがおすすめです。

まず、企業が未経験者を採用する背景には大きく2つの理由があります。

1.新卒採用で取れないため、第二新卒（新卒1~3年目）の採用を考えている場合
2.新卒から教えていく余裕がないため、基本的なビジネススキルを既に身に付けている若手を採用したい場合

いずれにしても未経験者採用は20代後半までがメインターゲットとなるため、書類通過に大きな差が出てきてしまいます。30代で未経験の仕事にチャレンジする場合は、これまでの経験から「自分の強み」、「活かせる経験」を考え、少しでも接点を探して書類に記載するようにしましょう。

30代以降で求められているスキル・経験とは？

30代以降をターゲットとして採用を行っている企業は、即戦力としての活躍を期待しています。求められていることは主に下記の通りです。

　・同業界での実務経験・スキル
　・新人育成の経験
　・チームのマネジメント経験

30代以降になると、これまでの実務経験で培ってきた強みだけではなく、マネジメント経験も求められるようになります。外資系などでスペシャリストとして採用される場合は例外ですが、実務経験以外にもリーダーとして活躍できるかという点も見られていますので、現職でもそういった経験を意識的に積むようにしましょう。

ここまで年齢について記載させて頂きましたが、現在では転職する際、「年齢」という、ものさしよりも「スキル」に注目する企業が多くなってきています。スキルがあれば年齢のリミットはなくなりつつありますが、逆にいえば、生き残っていくためにはスキルが常に問われ、より自身のキャリアについて考える必要性が出てきました。
20代前半のうちは、まずは目の前の仕事をやりきるという意識で、目標を持って仕事に取り組んで頂きたいと思います。そして20代後半で一度自身のキャリアについて考え、これまでの振返りと今後どのようなキャリアを築いていきたいかを考えて頂きたいと思います。未経験の仕事にキャリアチェンジするのであれば、20代のうちに活動することをおすすめします。そして30代半ばまでにある程度方向性を考え、自身のキャリアを確立して頂きたいと思います。
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