面接時の服装~企業担当者へ好印象を与える~

面接時の服装
~企業担当者へ好印象を与える~
転職をする際に、書類選考通過したあとに待ち構えている次の関門が、企業担当者との「面接」です。
面接においては、まずは第一印象で面接官にどのような好印象を与える事が出来るか非常に重要なポイントとなります。

学生時代の就職活動の服装はリクルートスーツが定番ですが、転職活動の服装には定番の服装はありません。新卒と同じようなリクルートスーツを着用していると、企業担当者に頼りなく未熟な印象を与えてしまう可能性があります。
転職活動における面接は経験やスキルをアピールする場であり、実際にあなたが働いている姿を面接官にイメージしてもらえるかが大切です。
これから面接を受ける場合に、どのような服装・身だしなみに気を付けたらいいのか、正解が分からず悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「面接時の服装~企業担当者へ好印象を与える~」ポイントをご紹介いたします。

新卒採用と中途採用の服装

新卒も中途の採用面接時も、企業から服装の指定を受けることはほとんどありません。
新卒採用の面接では、先ほど述べたようにリクルートスーツを着用していれば安心感がありますが、中途採用の場合は、「社会人としての基本的な服装のマナーが身に付いているか?」が前提とされることが多く、そもそも基本的な服装マナーが無い人は第一印象からマイナスに見えてしまう可能性があります。

これまで社会人としてのキャリアを積んできた人が面接を受けることになりますし、企業が募集している人材や、今後任せたい仕事内容も決まっています。
そのため、面接官も応募者が自社の求める人材であるかどうか、面接時の服装から人柄を判断する可能性が高く、転職時の面接を受ける際には服装に気をつかう必要が出てきます。

特に、初めての転職をする場合は、新卒の頃と同じリクルートスーツを着用せず、社会人としてTPOに応じたビジネススーツで臨むことが大切です。

リクルートスーツとビジネススーツの違い・特徴

◆スーツを着るタイミング

・リクルートスーツ=就職活動の時に着用
一般的にリクルートスーツとは、学生が就職活動で着るためのスーツといわれています。
企業担当者からの印象がよく、学生の爽やかさ・初々しさもアピールできるのがリクルートスーツだという認識が広まっています。

・ビジネススーツ=仕事の時に着用
社会人になって、スーツを着る場合はビジネススーツを着用しますが、新入社員のうちは就職活動の際に着ていたリクルートスーツを着用している人が多い傾向にあります。
仕事を始めて収入が安定してきたら、新しくビジネススーツを新調する人が多いですが、社会人として仕事で着用するスーツはリクルートスーツと区別して考えるとよいでしょう。

◆スーツの値段

リクルートスーツとビジネススーツの違いとして、販売されている値段が異なります。
通常は、リクルートスーツよりビジネススーツの方が高価なものが多いです。
リクルートスーツの方が安価な理由としては、色・柄の種類が少なく耐久性が低いスーツが多く、
量販店のリクルートスーツだと安いもので1万円以内のスーツもあり、高くても3万円以内で揃える事が可能です。一方、ビジネススーツになると、既製品の価格帯は平均3~4万円前後になりますが、オーダースーツになると4万円~数十万円と価格帯も様々です。

◆スーツの特徴

リクルートスーツでは、清潔感を大事にして好印象を与えられるような着こなし方が求められ、
シャツも白い無地のものが好まれます。
一方、ビジネススーツでは、無地以外のシャツや新卒の就職活動中は身に付けられないようなスーツの色・柄を楽しむことができます
ただし、中途採用の面接時に着用するビジネススーツでは「清潔感がある、華美な装飾をしない、世代を問わず受け入れられるもの」を基準に選び、着用するよう心がけましょう。

値段、柄、素材よりも「サイズ感」が重要

ビジネススーツを購入する際には様々な価格帯やデザイン、素材のスーツがありますが、そういった要素よりも「自分の体形に合ったサイズ」を選択することが非常に重要です。

例えば、普段スーツを着用しない人は、数年前に着用していたスーツや新卒の就職活動時のスーツだと、今の自分の体型に合っていない場合が多く、見た目に違和感があります。

体形に服装のサイズが合っていないとだらしない印象を与えてしまい、自己管理能力を疑われてしまう可能性もあり、そのままでは企業担当者に良い印象を与えることが出来ません。

自分にぴったりのサイズのスーツを着用するだけで引き締まって見えますし、ネクタイなどとの組み合わせによって、仕事ができる印象を与えます。もし、自分の体形に合うスーツが分からない場合は、専門店に出向いて自分に合ったサイズを測ってもらうようにしましょう。

面接時の服装(男性編)

◆スーツ

スーツはベーシックなものを選択するのがよいでしょう。
色は黒・ネイビー・グレーといった多くの人が着用しているスーツだと、どのような業界や職種でも受け入れられる傾向があります。
柄に関しては基本的には無地なものか、なるべく目立たないものを選ぶようにしましょう。

◆ワイシャツ

爽やかな印象を与えるには白無地のものが無難で、形はビジネス用の一般的なものを選択します。色や柄有りのシャツは事前に企業の雰囲気を調べた上で、TPOに合わせて選ぶといいでしょう。また、ワイシャツの下には無地の肌着を着用することがマナーです。

◆ネクタイ

特に色や柄に決まったものはありませんが、全体のバランスを考えて華美なものは避けるべきでしょう。
ストライプやチェック柄など、なるべくシンプルなものがおすすめです。
なお、一般常識として黒と白のネクタイは冠婚葬祭用となるため、ビジネスシーンにはふさわしくありません。

◆靴

色は黒色かダークブラウン(こげ茶色)の革靴が基本です。
革靴以外や明るい色のもの、光沢がありすぎるもの等は避けた方がよいでしょう。
スーツやネクタイには気をつかっても、靴まで気が回らない方もいますが、足元は全体のバランスを考えてもとても重要な部分となります。
いくらスーツやネクタイを高価なもので揃えていても、靴が汚れていたり、底がすり減っていたり、履き方が悪かったりするような靴は履かないようにしてください。
特に面接前には、当日履いていく靴をしっかり磨いて準備しておくとよいでしょう。

◆時計

文字盤がシンプルで、黒や茶系の革ベルトか、シルバーのものが無難です。
カジュアルなものや文字盤が大きすぎるものを避け、ビジネス用の時計を身に着けましょう。
面接時には高級なブランド時計、ゴールドや目立つ色の時計は良い印象は与えません。

また、ビジネスシーンでは腕時計をつけていることがマナーだという考え方はまだまだ根強く残っており、時計を身に付けることは時間を守るという意識の表れだという考えを持っている人もいるため、面接時には腕時計を身に付けることが最適だと考えられます。

◆カバン

面接時には企業から書類を受け取ることもあるため、A4サイズの書類が折らずに入るサイズのビジネスバッグを選びましょう。
素材は革製でもナイロン製でも構いませんが、カバンの色は靴やベルトの色に合わせるのが最適です。一般的には黒色のカバンが最も好ましいでしょう。

面接時の服装(女性編)

◆スーツ

男性の選び方と同様ですが、シンプルなデザインのものを選ぶとよいでしょう。
スーツの色は、チャコールグレー等の濃い色を選ぶと、シャープで知的な雰囲気になり、ベージュ等の薄い色を選ぶと、女性らしく柔らかい雰囲気になります。
しかし、黒やネイビー等など濃い色の方が一般的には顔映りが良くなります。
自分が応募している企業の雰囲気に合っていて、最も印象が良いと感じる色を選んでください。

スカートの場合は膝丈で、膝の真ん中から少しだけ上に来るくらいが最も綺麗に見えると言われています。パンツの場合はヒールの付け根よりも数ミリ下に裾がくるくらいがちょうど良い長さです。
パンツにインナーをインする場合は、靴と同色のベルトも忘れずに着用しましょう。

◆インナー

色に決まりはありませんが、カジュアルすぎるものはNGです。
白いブラウスか、白または淡色のシャツまたはカットソー清潔に見えて良いでしょう。
また、白ブラウスは新卒の就職活動のように見えてしまうため黒色のスーツとは合わせない方が無難です。

カットソーの場合はシンプルなものを選び、派手な色やカジュアルすぎるデザインのもの、
胸元が大きく開いたインナーは避けましょう。

また、レースやフリルが多用されているデザインも面接向きではないため、シンプルなインナーを選びましょう。

◆靴

黒のシンプルなパンプスで、ヒールは5㎝~7㎝程度が理想です。
歩いたときにカツカツと大きな音が響くような靴を避け面接の際に動きやすい高さを選びましょう。
スニーカーやピンヒール、オープントゥ、サンダルやミュールは面接にはふさわしくありません。
また、パンプスの汚れや傷は悪い印象のもとになる為、必ず面接前に磨く・修理に出すなどのケアを行いましょう

◆時計

男性と同様ですが、カジュアルなものや文字盤が大きいもの、キラキラと目立つ装飾のついた目立つ時計は避けましょう。
文字盤がシンプルで、ベルト部分はシルバーや黒・茶・白・ベージュの革のものを選ぶと、上品で清楚な印象です。ビジネススーツに合う時計を選びましょう。

◆カバン

こちらも基本的には男性と同様ですが、A4サイズの書類が折らずに入るサイズのビジネスバッグを選びましょう。
素材は革製でもナイロン製でも構いませんが、一般的には黒色のカバンが最も好ましいでしょう。
また、トートバッグやリュック、斜め掛けバッグなどのカジュアルなものや、目立つ色・デザインや明らかに高級ブランドとわかるものは避けましょう。

最後に

面接時の服装において、企業担当者へ好印象を与えるコツはビジネスマナーやTPOを守った服装を着用することです。

身だしなみは人の第一印象を大きく左右すると言われています。面接ではパッと見た印象から、応募者がどんなタイプの人間なのか、普段の仕事ぶりなども推測されてしまいます。

髪形、スーツの着こなし、靴などいくつか見られるポイントがありますが、基本的には個性的な服装で目立つより「清潔感があるか、その業界のビジネスシーンに合っているか」が非常に重要です。
外見は、あなたが思っている以上に企業担当者から見られています。

面接官に「この人が当社で働いていても違和感がない」と思わせることがポイントです。
面接時の服装に迷ったら、「相手に失礼のない服装かどうか」という基本に立ち返ってまずは判断するように心がけましょう。
書類選考が通過したあとの最初の面接は、入社というゴールに向けてのステップです。

これから転職活動を行う方は、事前にしっかり準備しておけば自信を持って面接に臨むことができます。ぜひ面接の前に、これまでご紹介したポイントを参考にしていただけると幸いです。

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