初めての転職で注意するべきこと

はじめに・・・
今後の人生に大きく左右する転職活動には、不安がつきものです。初めて転職をしようと考えている方にとっては、「何からはじめたらいいのか」、「周りの人たちはどう転職活動をしているのか」など特に不安が大きいのではないでしょうか。

そんなとき、つい思いついたものから手をつけてしまいがちですが、効率的に転職活動を進めていくためにはまず“転職活動の流れ”を把握することが大切です。ここでは転職活動の流れに合わせて“注意するポイント”について紹介していきます。

転職活動の流れ

転職活動は、大きく分けて下記の①~⑦の流れで進んでいきます。平均的に3ヶ月~6ヶ月の時間がかかりますが、長期的な転職活動になる場合もありますので、できるだけ効率的に動き、体力的・精神的な負担を軽減させることが大切です

  1. ① 転職活動の準備
    • 転職目的の整理
    • スケジュールを立てる
    • 自己分析を怠らない
    • 企業・求人に関する情報収集
  2. ② 求人に応募する
    • 履歴書と職務経歴書の目的を理解する
  3. ③ 面接を受ける
    • 聞かれやすい質問を把握しておく
    • 損をしない第一印象づくり
  4. ④ 内定
    • 内定後の連絡はすぐに対応する
    • 労働条件を詳細まで確認する
    • 内定承諾・内定辞退の連絡は早めに行う
  5. ⑤ 退職手続き
    • 就業規則を確認する
    • 引き止められたときも、断固として断る
  6. ⑥ 入社手続き
  7. ⑦ 入社

注意するポイント

1. 転職活動の準備

事前準備は転職活動を進める上で重要な第一歩です。
「面倒くさい」と準備しないままに転職活動を進めるということは、地図や荷物を持たないままに山を登るようなものです。しっかりと事前準備を進め無駄な動きを減らすことで、転職活動の長期化を防ぎ、納得のいく転職活動を行うことができます。

①転職目的の整理

まずはどうして転職をするのかという目的をはっきりとさせておきましょう。目的を整理しておくことで、自分の中で転職活動の軸を持つことができますので、書類作成時にも役立ち、面接時の受け答えの際にも一貫性を持って対応することができます。
転職の方向性がズレていたときに、そのことに気付き軌道修正ができなければ、入社後の後悔に繋がる可能性もあります。転職目的の整理は、転職活動中何をするにも必要となってくる準備の一つです。

②スケジュールを立てる

ポイント①同様、スケジュールを立てることも転職活動のスタートから入社、入社した後まで大切になってきます。離職中であれば、転職活動が長引けば長引くほど職歴にブランクが空いてしまい企業に与える印象にも影響が出てくる可能性がありますので、細かくスケジュールを組むことで、転職活動がズルズルと長引いてしまうことを避けましょう。

在職中の場合、日々の業務の中で時間をいかに捻出し有意義な時間とするかがカギとなります。現職の引継ぎや退職手続きなど内定後のスケジュールを含め、考慮しておく必要があります。
「この日は何をする」「この日までに書類提出をする」など、より具体的なスケジュールを組むことで計画的に転職活動を進めていきましょう。

③自己分析を怠らない

後悔しない転職活動にするために、自己分析は欠かせません。
無数にある企業の中から自分の本当にやりたい仕事選ぶことは決して簡単なことではありません。

  • 自分には何ができるのか(スキル・経験)
  • 自分は何がしたいのか、なぜ転職するのか
  • 企業から何か求められているのか

これらに向き合い、明確にしておくことが転職活動の成功への近道です。
自己分析を重ね、“マッチするはず”の企業でもなかなか内定が出ない場合は、一度転職エージェントに相談するなど、客観的な分析を取り入れてみてもよいでしょう。

④企業・求人に関する情報収集

どんな会社で働きたいのか、自分の活躍できる会社かどうか、情報収集を行うことでよりマッチする求人と出会えます。企業の知名度やイメージだけで判断するのではなく、具体的な業務内容や勤務条件、将来性など様々な条件を比較検討していくことで、志望動機を深めることにもつながります。
新着求人や期間限定の求人もあるため、日々チェックすることが大切です。

2. 求人に応募する

事前準備を行い、求人に応募することを決めた次のステップは、応募資料の作成です。基本的に、履歴書・職務経歴書の提出が企業から求められます。たかが書類、と思う方も中にはいるかもしれませんが、企業担当者が最初に会うあなたが「応募書類」です。できるだけあなたの魅力が伝わる応募書類にしましょう。

履歴書と職務経歴書の目的を理解する

新卒時の就活時とは違い、転職活動では職務経歴書が重要視されます。仕事に関する能力がはかられる重要な役割を持っていますので、自分の経験やスキルを最大限アピールできるよう心がけ丁寧に書類作成を行いましょう。
書類の見栄えが選考通過率に関わる場合もありますので、読みやすさも意識することで“もったいない不合格”を無くしましょう。

3. 面接を受ける

これまでの職務内容を分かりやすく伝え、入社後どのように活躍できるのかを具体的にアピールしなければなりません。

聞かれやすい質問を把握しておく

業界・職種に関わらず、共通して聞かれやすい質問は下記の通りです。必ず回答を準備しておき、スムーズに話せるよう練習しておきましょう。
▼ 自己アピール:スキルや経歴について具体的なエピソード・数値を交え伝える。
▼ 退職理由:不平不満はネガティブな印象を与えるため、前向きな言葉に言い換えて説明する。
▼ 志望動機:退職理由や経歴と一貫性を持たせて説明できるよう整理しておく。
▼ 将来的なビジョン:企業でどのように働きたいかを伝え、しっかりとイメージができていることを印象付ける。

損をしない第一印象づくり

第一印象は面接に大きな影響を与えます。どんなに良い内容の話をしたとしても第一印象が悪ければ、話の内容自体を聞いてもらえないこともあります。
第一印象で損をしてしまわないように、身だしなみや立ち振る舞いなどの基本的なマナーを把握しておきましょう。

4. 内定

準備を重ね、選考も通過し希望する企業から無事内定通知をもらえても、まだ気を抜くべきではありません。内定は一つ目のゴールではありますが、内定後の行動次第で結果が左右してしまうこともあります。

内定後の連絡はすぐに対応する

内定通知を受ける際や受けた後の連絡は、できるだけ素早く対応しましょう。不在着信は必ず折り返し、質問のメールが来た際は必ず返信をしましょう。「選考中はすぐに連絡が繋がったのに、内定後は連絡が繋がりづらくなりレスポンスが遅い」という印象になれば、志望度が低いと判断されてしまいます。
すぐに回答ができない質問の場合は、回答期限をあらかじめ確認し、それでも間に合わない場合は事前に担当者に相談しましょう。

労働条件を詳細まで確認する

内定後は企業から「労働(雇用)条件通知書」など書面で条件を提示してもらい確認しましょう。口頭だけで説明されることはトラブルの元となりますので、注意が必要です。応募当初の条件と相違がないか、少しでも疑問に感じた箇所については、しっかりと確認して、入社後に後悔しないようにしましょう。

内定承諾・内定辞退の連絡は早めに行う

内定通知後は、できるだけ早く承諾もしくは辞退連絡をしましょう。ビジネスマナーとしては、遅くとも1週間以内に行うことがよいとされています。内定通知で安心し肝心の返答を忘れていた、ということが無いよう気をつけましょう。
また内定辞退する場合は、気まずい気持ちがあるかもしれませんが、企業や他の候補者の方のためにも、速やかに連絡と謝罪の気持ちを伝えましょう。

5. 退職手続き

内定承諾が無事に終わると、次はいよいよ退職の手続きにうつっていきます。会社への不満がきっかけで転職を決めたという方も少なくないでしょう。しかし、円満に退社手続きを進めスムーズに次の会社に入社するためにも、退社手続きは素早く真摯に対応しましょう。

就業規則を確認する

まずは、会社の就業規則を確認しましょう。たとえ、入社が決まっている会社から「早いタイミング…なんなら明日にでも入社してほしい!」と言われたとしても、いきなり退職願・退職届を出してすぐに辞めることは、一般的にはマナー違反とされます。上司に退職意志を伝え、就業規則を確認した上で退職日までに、引継ぎや会社から借りているものの返却などを行っておきましょう。

引き止められたときも、断固として断る

優秀な人材であればあるほど、企業は退職を引き留めようとします。時には条件交渉まで行い、引き留めようとするかもしれません。「ここまで言ってくれてるのに申し訳ない」「ここで断るのは気まずい」と感じてしまうかもしれませんが、転職の意思が固いのであれば断固として断りましょう。

ポイント6. 入社手続き

入社手続きでは、雇用保険被保険者証や年金手帳、源泉徴収票など様々な書類を会社に提出します。
スムーズに入社できるよう、事前に企業に提出書類を確認し期日までに必ず対応できるよう準備を進めましょう。入社日が近く、入社日に間に合わない可能性のある書類がある場合は、事前に企業にその旨を伝え、提出できる期日を伝えましょう。

7. 入社

入社手続きも無事終わり、いよいよ入社となります。入社日当日は、出社時間・持参物・服装など詳細まで確認し、不備のないよう望むことがポイントです。
苦労して掴んだ、新しいスタートを気持ちよくむかえましょう。

まとめ

いかがでしたか?

これまで見てきたように、初めて転職活動を行う方も、流れを把握しポイントを押さえておくことで転職活動を成功させることができます。
ただ、「在職中でとにかく時間が無い」という方や「一人で転職活動を始めるのは不安」という方もいるかもしれません。

そんな方は“転職エージェント”を利用してはいかがでしょうか。専任のキャリアアドバイザーがつき、転職活動の相談から求人のご紹介までサポートいたしますので、不安や疑問を一人で抱える心配はありません。不安がつきまとう初めての転職活動。納得のいく転職活動にするためにも、転職エージェントへの登録から始めてみてはいかがしょうか。

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